朝の目覚めの一言
「あれっ?おうちじゃなかったんだ。」「夢見ていたかな?ゆり組のキャンプだよ。」「あ〜あ、今日、帰っちゃうんだよね。もっとキャンプしたい。もっとここに、いたいなあ。」「家族の人に頼んで、また来たらいいよ。」…とはいいながら、家族旅行とは違うと感じているのでしょう。お友だちと先生たちとのキャンプ旅行は、1分1秒が楽しくって!面白っくって、じっとしていられないのでしょうね。
昨日は、広い畳の部屋で寝転がり、ゴロゴロ動き回って一緒に「ウィンナー、ごろごろ」と大合唱して楽しんでいました。お部屋の好きな所にゴロゴロしても、壁や机にぶつかりません。ニコニコ顔と楽しいおしゃべりが続くのです。ここには遊び道具が1つもないのですが、この時間をたっぷりと楽しんでいる5人です。だから、目覚めも寝ぞうも良かったのですね。
朝7時に起きたゆり組は布団とシーツをさっさとたたんで運びました。顔を洗って、歯ブラシして、朝のミニ散歩の準備をしました。なんと支度が早いのでしょうね。「みかぐら荘」の周りをぐるっと歩きました。その間に見つけたショウリョウバッタはなんと15匹。素晴らしいハンターです。朝のすがすがしい空気をいっぱい吸い込んで、いい気持ちでした。
8時頃に宿舎に帰って、朝食です。和食ですが大好きなウィンナー、ハム、鶏肉の照り焼きも出ました。これも完食しました。だあれも残しませんでした。
いよいよ山登り。
昨日、魚のつかみ取りした「あすなろ荘」までマイクロバスで送ってもらいました。その近くに山登りの入り口があります。
昨年までのキャンプは、朝食前に早朝山登りをしました。その時は、園児も先生方も登り坂はかなりきついなあと思っていました。
今年は朝食を食べてから出発したので、パワーが出ました。スイスイと歌いながら登り切りました。余裕がまだありました。頂上に着いてからも、虫探しにすぐ出かけました。頂上と行っても、広大な原っぱと森林が続いています。虫よりキノコが目立っていました。奥の方に行くと、小さな橋とカッパ池があります。橋の上からのぞき込むと、水深はかなりありそうです。
森の中に入ると苔むしたグリーンの布におおわれた木や円形の巨大な低いテーブルもありました。また、あちこちにキノコのかたまりを見つけて、ワクワクドキドキでした。その時、大きなバッタを見つけて大満足。「すごいぞ。」と自慢しました。お迎えのバスが来たので、宿舎に戻りました。
あ〜あ、もうすぐ、ゆり組キャンプも終わりに近づいてきたね。宿舎の方にごあいさつして、記念撮影をして、ダチョウ牧場に向かいます。それが終わると、津川とお別れです。
バスの運転手さんが何やら、おしゃべりしています。それは「今、津川の駅にSLが止まっているはずです。どうしますか。」「もちろん行きます。津川駅に寄ってください。」もう黒い煙をモクモクと青い空に向かって吹き上げているのが見えました。子どもたちは機敏に動き、改札口を通って目の前でSLを見ることが出来ました。なんと幸せなプレゼントでしょう。この企画は全てのスケジュールがうまく組み合わされて偶然に生まれた出来事なのです。なんと、ラッキーな子どもたちでしょう。
その後、ダチョウ牧場に行きました。子どもたちが来るのが分かっていたのでしょうね。小屋からのっそのっそとダチョウたちが次々に出てきました。「やあ、こんにちは」とは言ったものの、上からのぞくダチョウに餌をあげることができません。今年から禁止されていました。ちょっとしたふれ合いを楽しみにしていたけれど、残念です。出て来てくれたダチョウは、何ももらえないと分かると、さっさと小屋に帰ってしまいました。それでも、こうやってアフリカの動物園に行かなくても、ダチョウを見ることができたのはラッキーなことなのです。「いつまでも元気でね。」と手をふって、さようならをしました。2匹だけいつまでも残って私たちを見送ってくれました。長生きしてね…。
さあ、新潟に向かって帰ろう!家族の人が待っているはずです。お昼のお弁当のおにぎりを食べていたら、もうすぐ新潟に着きます。短いような長いようなゆり組キャンプがだんだん終わりに近づいてきました。
よい思い出ができたかな?初めてのことにびっくりしたこともあったでしょう。でも、5人が力を合わせてがんばってやれたことがいっぱいありました。その時を思う存分楽しんだゆり組でした。夏休みにゆり組キャンプでしたことを思い出し、その思い出を大切にしてください。お疲れ様でした。
平成25年7月19〜20日
津川にて