園だより

みんなで運ぼう 大きな積み木
2010年11月11日
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あれ?積み木で、遊んでいるのかな?
いいえ、違います。 大きな積み木を遊戯室から作品展示会場まで運んいるのです。
これも、展覧会が近づくと毎年のことですが、先輩達がやってきたことを当たり前にやるというのではないのです。

子どもたちに「作品を展示するから大きな積み木があるといいな。みんなで運んでね。」という声かけを先生達はしません。では、どうしているのでしょう?

「自分たちが遊んでいるクジラや恐竜、ホテル、潜水艦、遊び場を家の人にも見せてあげていいかな。」
「もちろん、いいよ。」となるのですが、「大人は床にそのまま置くと低くて腰が曲がっちゃうね。大変そうだよ。よく見てもらうには、どうしたらいいかな。」子どもたちには先生の投げかけた話にどう応えればよいかを考える時間があります。「机や台の上にのせれば、大人でも見やすいのじゃないかな。」その通り。さすが、年長組のゆり組さんです。「大きな台をみんなで作るにはどうしたらいいかな。」と畳み掛けると「大きな積み木をゆり組さんが運ぶよ。みんなは大変だから。」「えっー、ゆり組さんにそんな事、できるのかしら。」「できるよ。やる。」「ゆり組さんだけがやるって言っているよ。」「ばら組さんだってできる。さくら組さんだってできる。」の大合唱になってきます。「それなら、ゆり組さんは、たくさん運ぶね。ばら組さんとさくら組さんは少しでいいよ。」というやさしい気遣い。うれしくなって笑顔になります。ところが、「ばら組さんもさくら組さんも、いっぱい運ぶ〜。」とかわいい声が聞こえてきます。
子どもたちが自分たちで気付き、自分たちでなんとかしなくちゃと行動する力を導く先生達の魔法の言葉がけがあさひ幼稚園の生活の中にはいつも聞こえてきます。これは、大切なことなのです。
みんなで運ぶから、遊戯室にあった大きな積み木は、あっという間に運び終わってしまいます。同じ時間をかけても、自分たちで考えてやるのと、先生達に言われてやらされてやるのとは、大きな違いがあるでしょう。
人生の選択も、しっかりと考えて、自分で選んでくださいね。

		
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